うつ病に効果的な認知行動療法を教えて!
うつ病と認知行動療法について知りたいあなたへ
うつ病の治療法として、近年注目されている治療に
認知行動療法というものがあります。
認知行動療法は、薬物療法と同じくらい効果があるとして、世界的にも注目されています。
また、うつ病だけでなく、社員向けの講習会などで、社員のうつ状態が改善された例もあります。
うつ病の認知行動療法について
うつ病の認知行動療法とは、近年発達してきた情報処理モデル、認知モデルを
基盤にした治療法です。
人は自分が置かれている状況を絶えず主観的に判断し、選択して行動をとります。
通常は適応能力によって、一番ベストと思われる判断をとりますが、
強いストレスなどを受けている状況では、その判断に偏りが出てしまい、
拒絶心や不快感を感じてしまいます。
それにより、抑うつ感や不安感が強くなり、正常な判断を下すことができなくなってしまいます。
認知行動療法では、様々な状況で自動的に沸き起こってくる患者の思考やイメージから、
最適な治療法を進めていくものです。
対面式のカウンセリングが中心で、1回のカウンセリングは30分以上です。
16~20回のカウンセリングで治療を終わらせるように行い、患者の状態に合わせて延長されます。
うつ病の認知行動療法がこれまでのカウンセリングによる治療と異なるのは、
患者に宿題を出し、実生活の中で答えを導いてもらい、次回のカウンセリングのときに
話し合い、解決策を見つけていくことにあります。
これにより、日常の生活が治療の場となります。
また、医師は治療法のみを患者に指示するだけでなく、一人ひとりの考え方や人間性を重視し、
患者自身が答えを見つけていくように導いていきます。
認知行動療法は、患者自身でうつ病にかかった原因や思い込み(認知のゆがみ)に気づいてもらい、
柔軟性を持った考え方に変えていく治療法のため、
再発の少ない、より確実な治療ができると考えられています。